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北太平洋回帰線水の変動

平成30年5月21日発表 (次回発表予定 平成31年5月20日)

気象庁地球環境・海洋部

診断(2017年)

東経137度線における北太平洋回帰線水(高塩分水)の断面積は、1990年以降約10年周期で変動しており、2000年代後半から増加しています。
東経137度線における北太平洋回帰線水の断面積

東経137度線における冬季・夏季の北太平洋回帰線水の断面積
(1967年冬季~2018年冬季)

細線は観測値、太線はその前後1年移動平均を表します。2009年夏季(図中'x')は、気象庁海洋気象観測船以外のデータも利用しています。詳細については「2009年夏季の東経137度線の解析」をご覧ください。
解析には、「東経137度定線の長期解析結果」を使用しています。

北太平洋回帰線水断面積の時系列(数値データ[TXT形式:3KB]

解説

北太平洋回帰線水(以下「回帰線水」)は北西太平洋低緯度の表層にみられる高塩分水で、蒸発が盛んで降水の少ない北太平洋中央部で形成されます(参考:北太平洋回帰線水)。
東経137度線における回帰線水の断面積は、1970年代後半に増加し、断面積の大きな状態で推移しました。その後、約10年周期で変動しながら、2000年代後半から再び増加しています。東経137度線における回帰線水の分布は、北緯18度以北で変動が大きく、それは回帰線水の西への広がり方の変動によるものです。この西への広がり方の変動は、黒潮続流域南側の海域における降水量の変動に起因します。2004年から2006年の回帰線水の断面積が大きかったことは、2003年から2005年頃に黒潮続流域南側での降水量が少なかったことによるものです。また、2010年から2015年頃に降水量が減少しているため、断面積が拡大しています。

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