日本近海の海流(月概況)

平成26年5月20日発表
気象庁地球環境・海洋部

診断(2014年4月)

  • 黒潮は、4月を通して沖縄の北西180〜190km付近を流れていました。都井岬では、4月上旬と中旬は接岸、下旬は離岸して流れていました。足摺岬、室戸岬および潮岬では、4月を通して接岸して流れていました。
  • 東海沖の最南位置は、4月を通して北緯32.5度付近となっていました。伊豆諸島付近では、4月上旬と中旬は八丈島付近を、下旬は八丈島の南を流れていました。
  • 親潮は、4月上旬と中旬は分枝構造がみられず、南限位置は、上旬は北緯38度、東経142.5度付近、中旬は北緯38.5度、東経142.5度付近でした。下旬は沿岸寄りの分枝の南限位置が北緯38.5度、東経142.5度付近、沖合の分枝の南限位置が北緯39.5度、東経146.5度付近でした。親潮の面積は、4月を通してかなり大きくなっていました。
  • 対馬暖流の勢力は、4月を通して平年並の状態でした。

日本近海の深さ100mの月平均水温分布図(2014年4月)
日本近海の深さ100mの月平均水温分布図(2014年4月)

この図の水温は速報値です。海洋のデータバンクの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがありますので、最新の資料は、データバンクをご利用ください。 海氷で覆われているため海面水温のデータがない海域は、灰色の網掛けで示しています。

解説

沖縄周辺、日本の南から関東沖にかけての海流

2014年4月の沖縄周辺、日本の南から関東沖にかけての海流の実況は、表1のとおりでした。

表1:沖縄周辺、日本の南から関東沖にかけての海流の旬ごとの経過
海域・項目 上旬 中旬 下旬
沖縄本島から北西沖の黒潮までの距離(※1 180km付近 190km付近 190km付近
トカラ海峡の黒潮の通過緯度/向き(※1 北緯29.8度/南東 北緯30.2度/南東 北緯30.2度/南東
都井岬での黒潮の離岸・接岸(※1 接岸 接岸 離岸
足摺岬での黒潮の離岸・接岸(※1 接岸 接岸 接岸
室戸岬での黒潮の離岸・接岸(※1 接岸 接岸 接岸
潮岬での黒潮の離岸・接岸(※1 接岸 接岸 接岸
東海沖の黒潮流路の最南位置(※2 北緯32.5度、東経138度付近 北緯32.5度、東経138.5度付近 北緯32.5度、東経139.5度付近
伊豆諸島付近の黒潮通過位置(※1 八丈島付近 八丈島付近 八丈島の南
房総半島での黒潮の離岸・接岸(※1 離岸 離岸 離岸
その他の顕著な現象 沖縄の東の北緯25度、東経128.5度付近に暖水域がみられた(図中A)
潮岬の南の北緯31.5度、東経137度付近に暖水渦がみられた(図中B)
4月中旬には紀伊水道に黒潮からの暖水波及がみられた

(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。

 

日本の東と日本海の海流

2014年4月の日本の東と日本海の海流は、表2のとおりでした。

表2:日本の東と日本海の海流の旬ごとの経過
項目 上旬 中旬 下旬
親潮の沿岸寄りの分枝の南限位置(※3 北緯38度、東経142.5度付近 北緯38.5度、東経142.5度付近(図中C) 北緯38.5度、東経142.5度付近(図中C)
親潮の沖合の分枝の南限位置(※3 なし なし 北緯39.5度、東経146.5度付近
その他の親潮系冷水の位置 なし なし なし
親潮の面積(※4 平年よりかなり大きい 平年よりかなり大きい 平年よりかなり大きい
津軽暖流の東端の経度(※5 東経142度付近(平年並) 東経142.5度付近(平年より東)(図中D) 東経142.5度付近(平年並)(図中D)
日本の東の黒潮系暖水の北限緯度(※6 北緯37度付近(平年より北)(図中E) 北緯37.5度付近(平年より北) 北緯37度付近(平年より北)(図中E)
その他の日本の東の海流 なし
日本海の海流 対馬暖流は、4月を通して山陰沖西部では北東に流れ、隠岐の北からは東に流れ、北緯38度、東経134度付近の暖水域の周りを時計回りに流れていた
4月上旬は、北緯38度、東経136度付近からは東に流れ、佐渡沖から北に向かい、秋田沖にみられる暖水域に沿って時計回りに流れて津軽沖に達していた
中旬および下旬は北緯37.5度、東経135.5度付近からは北東に流れ、能登半島の北からは東に流れ、佐渡の西からは北に向きを変え、秋田沖にみられる暖水域に沿って流れて津軽沖に達していた
対馬暖流の勢力(※7 平年並 平年並 平年並

(※)が付いている項目については、「海流の診断の見方」のページもあわせて参照ください。

 

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