海面水温・海流(北海道周辺海域)
平成27年1月20日発表
札幌管区気象台
診断(2015年1月中旬)
- 北海道周辺海域の海面水温は、日本海の北海道西方や檜山・津軽沖で平年より高く、太平洋の北緯42度以南で平年より低くなっています。
- 親潮の面積は、平年並となっています。
- 津軽暖流の東端は、平年並の位置にあります。
- 日本海では、北海道西方で東経140度沿いに北向きの流れがみられます。
北海道周辺海域の海面水温平年差分布図(1月19日)
解説
海面水温
北海道周辺の海面水温は、日本海では北海道西方および檜山・津軽沖で平年より1℃以上高い海域が拡大しました。これは平年ほど寒気の影響を受けなかったことや平年より風が弱かったためと考えられます。
太平洋では親潮の影響により北緯42度以南で海面水温が平年より低い状態が続いています。
海面水温の今後の見通し
向こう1か月、北海道周辺の海面水温は、日本海では平年より高いでしょう。太平洋では平年より低い見込みですが、釧路沖では平年より高くなるでしょう。
海流の実況と見通し
2015年1月中旬の北海道周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:北海道周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) 親潮の沿岸寄りの分枝の南限位置(※1) 北緯40度、東経145度付近 北緯40.5度、東経143度付近 親潮の沖合の分枝の南限位置(※1) なし 北緯40度、東経148度付近 その他の親潮系冷水の位置 特にみられない − 親潮の面積(※2) 平年並 平年並か平年より大きい 津軽暖流の東端の経度(※3) 東経143度付近(平年並) − 日本の東のその他の顕著な現象 特にみられない − 日本海の海流 北海道西方では東経140度沿いに北向きの流れがみられる − (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。