海面水温・海流(北海道周辺海域)
平成26年10月10日発表
札幌管区気象台
診断(2014年10月上旬)
- 北海道周辺の海面水温は、日本海とオホーツク海では平年より高い海域が縮小しました。
- 親潮の面積は、平年より小さくなっています。
- 津軽暖流の東端は、平年並の位置にあります。
- 日本海では、積丹半島西方にみられる暖水域に沿って流れがみられます。
北海道周辺海域の海面水温平年差分布図(10月9日)
解説
海面水温
北海道周辺の海面水温は、日本海とオホーツク海では北よりの風の影響で平年より高い海域が縮小しました。
太平洋の釧路沖の一部では暖水の影響で海面水温が平年よりかなり高い状態が続いています。
海面水温の今後の見通し
向こう1か月、北海道周辺の海面水温は、太平洋とオホーツク海では平年並か平年より高いでしょう。日本海では平年並の見込みです。
海流の実況と見通し
2014年10月上旬の北海道周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:北海道周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) 親潮の沿岸寄りの分枝の南限位置(※1) 北緯39.5度、東経146.5度付近 北緯39.5度、東経146度付近 親潮の沖合の分枝の南限位置(※1) なし なし その他の親潮系冷水の位置 北緯41度、東経144.5度付近および北緯40度、東経143度付近 − 親潮の面積(※2) 平年より小さい 平年並か平年より小さい 津軽暖流の東端の経度(※3) 東経143.5度付近(平年並) − 日本の東のその他の顕著な現象 釧路沖に暖水域がみられる − 日本海の海流 積丹半島西方にみられる暖水域に沿って流れがみられる − (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。