海面水温・海流(九州・山口県周辺海域)
平成30年1月19日発表
福岡管区気象台
診断(2018年1月中旬)
- 九州・山口県周辺海域の海面水温は、九州西方から種子島・屋久島の西にかけての海域では、1月上旬にみられた平年より1℃以上高い海域がみられなくなり、全域でおおむね平年並となりました。
- 黒潮は、トカラ海峡の北緯30.2度付近を南東に流れ、都井岬に接岸して流れています。
九州・山口県周辺海域の海面水温平年差分布図(1月18日)
解説
海面水温
九州・山口県周辺海域の海面水温は、九州西方から種子島・屋久島の西にかけての海域では、1月上旬にみられた黒潮からの暖水がみられなくなったため、平年より1℃以上高い海域がみられなくなり、全域でおおむね平年並となりました。
海面水温の今後の見通し
向こう1か月の九州・山口県周辺海域の海面水温は、山陰沖西部から九州西方にかけての海域では平年並か平年より低く、その他の海域では平年並でしょう。
海流の実況と見通し
2018年1月中旬の九州・山口県周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:九州・山口県周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) トカラ海峡の黒潮の通過緯度/向き(※1) 北緯30.2 度 / 南東 - 都井岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 接岸 期間後半に離岸する 九州・山口県周辺海域のその他の顕著な現象 特にみられない - (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。