海面水温・海流(九州・山口県周辺海域)
平成26年10月20日発表
福岡管区気象台
診断(2014年10月中旬)
- 九州・山口県周辺海域では、海面水温が平年より1℃以上低い海域が広くみられるようになりました。
- 黒潮は、トカラ海峡の北緯30.0度付近を東南東に流れ、都井岬に接岸して流れています。
九州・山口県周辺海域の海面水温平年差分布図(10月19日)
解説
海面水温
九州・山口県周辺海域では、この10日間で海面水温が平年では0.5〜1℃程度低下する時期ですが、10月中旬前半に東シナ海を北上し九州南部に上陸した台風第19号の影響により平年より風が強かったため、広い海域で海面水温が1℃以上低下しました。このため、海面水温が平年より1℃以上低い海域が広くみられるようになりました。
- 参考情報:台風による水温低下
海面水温の今後の見通し
向こう1か月の九州・山口県周辺海域の海面水温は、平年並か平年より低く経過するでしょう。
海流の実況と見通し
2014年10月中旬の九州・山口県周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:九州・山口県周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) トカラ海峡の黒潮の通過緯度/向き(※1) 北緯30.0度 / 東南東 − 都井岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 接岸 期間末に離岸 九州・山口県周辺海域のその他の顕著な現象 特にみられない − (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。