海面水温・海流(九州・山口県周辺海域)
平成25年6月10日発表
福岡管区気象台
診断(2013年6月上旬)
- 東シナ海の北緯28度、東経126度付近から北緯32度、東経129度付近にかけての海域で、海面水温がおおむね平年より高くなっています。また、種子島近海で海面水温が平年より低くなっています。
- 黒潮は、トカラ海峡の北緯29.8度付近を南東に流れ、都井岬で離岸して流れています。
九州・山口県周辺海域の海面水温偏差分布図(6月9日)
解説
海面水温
東シナ海の黒潮流路と黒潮から分かれて北上した暖水付近にあたる、北緯28度、東経126度付近から北緯32度、東経129度付近にかけての海域で、海面水温が平年より1℃以上高い海域がみられます。
また、低気圧や前線の影響で日照時間が少なかった種子島近海で海面水温が平年より1℃程度低くなっています。
海面水温の今後の見通し
向こう1か月の海面水温は、九州西方と対馬近海で平年並、北緯30度より南の海域で平年並か平年より高いでしょう。
海流の実況と見通し
2013年6月上旬の九州・山口県周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:九州・山口県周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) トカラ海峡の黒潮の通過緯度/向き(※1) 北緯29.8度/南東 − 都井岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 離岸 7月上旬には接岸 九州・山口県周辺海域のその他の顕著な現象 特にみられない − (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。