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日本の季節の天候 ------------------ 対象期間:

概況 | 各月の経過

概況

地域平均気温経過図

地域平均気温平年偏差の5日移動平均時系列図


2018年夏の天候の特徴をまとめると、

*東・西日本は、記録的な高温となった
太平洋高気圧とチベット高気圧の張り出しがともに強く、晴れて気温が顕著に上昇する日が多かったため、東・西日本は夏の平均気温がかなり高かった。夏の平均気温は東日本で+1.7℃と1946年の統計開始以降で最も高くなり、全国の気象官署153地点のうち48 地点で高い方から1位の値を記録した(タイを含む)。7月23日には、熊谷(埼玉県)で日最高気温41.1℃を記録して歴代全国1位となった。
*北日本日本海側と西日本太平洋側および沖縄・奄美は、降水量がかなり多かった
北日本日本海側は梅雨前線や秋雨前線の影響で、西日本太平洋側と沖縄・奄美は台風や梅雨前線の影響で記録的な大雨の日があったため、夏の降水量がかなり多かった。沖縄・奄美の夏の降水量は、1946年の統計開始以降で最も多くなった。
*「平成30年7月豪雨」など、全国各地で大雨が発生した
6月終わりから7月はじめにかけて、活動の活発な梅雨前線や台風第7号の影響を受けて西日本を中心に全国の広い範囲で記録的な大雨となり、「平成30年7月豪雨」が発生した。このほかにも、台風や前線などにより全国各地で大雨が発生した。

6月は梅雨前線が西日本の南岸〜東日本の南海上に位置することが多かったため、西日本日本海側や東日本は曇りや雨の日が少なかった。一方、北海道地方は低気圧や前線の影響を受けやすく、6月中・下旬には大雨の日もあって月降水量がかなり多かった。
6月終わりは太平洋高気圧が日本の南東海上で強まって関東甲信地方は記録的に早い梅雨明けとなったが、7月はじめにかけて、活動の活発な梅雨前線や台風第7号の影響を受けて西日本を中心に全国の広い範囲で記録的な大雨となり、「平成30年7月豪雨」が発生した。
その後、西〜北日本では平年より早く梅雨明けして盛夏となり、太平洋高気圧とチベット高気圧の張り出しがともに強く、晴れて気温が顕著に上昇する日が多かった。
8月は東・西日本では晴れて気温の高い日が多かったが、北日本と沖縄・奄美を中心に秋雨前線や台風の影響で数回大雨になった。北日本では8月各旬に秋雨前線の影響で、沖縄・奄美では8月中・下旬に台風14・18・19号の影響で大雨の日があったほか、東日本は8月後半に秋雨前線などの影響で、西日本は8月下旬に台風第19・20号の影響で大雨になった日があった。
この夏に発生した台風は18個で、1951年の統計開始以降では1994年と並んで1位タイの多さになった。台風第6号は6月15〜16日に沖縄地方を東進し、沖縄・奄美で記録的な大雨となった。台風第7号は沖縄・奄美から九州の西海上を北進して日本海へ進み、「平成30年7月豪雨」の一因になった。台風第12号は7月28日に志摩半島へ東から上陸した後、西日本を西進して8月2日にかけて沖縄・奄美付近に位置し、東・西日本〜沖縄・奄美の広い範囲で大荒れや大雨となった。台風第20 号は8月23〜24日に西日本を縦断して日本海へ進み、西日本を中心に大荒れや大雨になった所があったほか、北・東・西日本日本海側ではフェーン現象により気温が顕著に上昇して北陸地方で統計史上初めて40℃以上を記録した。
夏の平均気温は東・西日本ではかなり高く、東日本は平年差が+1.7℃となって1946年の統計開始以降で最も高かったほか、全国の気象官署153地点のうち48地点で高い方から1位の値を記録した(タイを含む)。全国のアメダス地点で観測された猛暑日地点数の積算は6,479地点で、9月上旬にかけて記録的な高温が続いた2010年の5,014地点を超えた。また、7月23日には熊谷(埼玉県)で日最高気温が41.1℃となり歴代全国1位を更新したほか、全国の観測点927地点のうち202地点で通年の日最高気温が高い記録を更新した(タイを含む)。
夏の降水量は、北日本日本海側と西日本太平洋側および沖縄・奄美でかなり多かった。このうち沖縄・奄美の夏の降水量は、平年比が177%となって1946年の統計開始以降で最も多くなった。
夏の日照時間は、東日本と西日本日本海側ではかなり多かった。


平均気温:東・西日本でかなり高く、北日本で高かった。沖縄・奄美で平年並だった。
降水量:北日本日本海側と西日本太平洋側および沖縄・奄美でかなり多く、北日本太平洋側で多かった。東日本と西日本日本海側で平年並だった。
日照時間:東日本と西日本日本海側でかなり多く、西日本太平洋側で多かった。一方、北日本日本海側と沖縄・奄美で少なかった。北日本太平洋側で平年並だった。


季節TRS分布図 旬別RS経過図
3か月平均気温平年偏差、3か月降水量平年比、3か月間日照時間平年比の分布図 地域平均旬降水量平年比、旬間日照時間平年比の経過図

各月の経過


6月: 梅雨前線は、下旬後半に日本海から北日本へ北上したものの、上旬〜下旬前半は西日本の南岸から東日本の南海上に位置することが多かった。このため、東日本太平洋側は梅雨前線や湿った気流の影響を受けにくい日が多く、月間日照時間はかなり多くなり、東・西日本日本海側でも多かった。また、月降水量は東日本日本海側で少なかった。ただし、中・下旬は梅雨前線の活動が活発になり、東・西日本でも大雨となった所があった。沖縄・奄美では、中旬に台風や前線の影響で旬降水量がかなり多くなり、月降水量も多かった。15〜16日には台風第6号が沖縄地方を東進し、伊是名(沖縄県)で16日の日降水量が312.0mmで通年1位(統計開始は1977年)となるなど、沖縄・奄美で記録的な大雨となった。なお、北海道地方は数日の周期で天気が変化したものの、低気圧や前線の影響を受けやすく、月降水量がかなり多かった。

月平均気温は、日本の南東海上で太平洋高気圧が強く、上旬に日本の東海上で移動性高気圧の勢力が強まりやすかった時期もあり、全国的に高かった。また、北・東・西日本では、上旬と下旬は高温となった一方、中旬は北から寒気が流れ込んだうえオホーツク海高気圧も出現して低温となり、気温の変動が大きかった。


7月: 8日頃にかけて、梅雨前線や台風第7号の影響で多量の水蒸気が長時間にわたって流れ込んだため全国的に大雨となり、西日本を中心に土砂災害や河川の氾濫など甚大な被害が生じて200人以上の死者が出た(平成30年7月豪雨)。東・西日本ではその後は太平洋高気圧に覆われて晴れて厳しい暑さとなり、14〜26日は全国の100地点以上のアメダス(集計地点数927)で猛暑日が続き、記録的な高温となった。ただし、下旬後半は寒冷渦や台風第12号の影響で曇りや雨の日があり、大雨や大荒れとなった所もあった。

月平均気温は、東日本で平年差+2.8℃となって1946年の統計開始以来7月としての第1位を更新し、全国の気象官署の53地点で高い方から1位の値を記録した(タイを含む)。また、23日には熊谷(埼玉県)で日最高気温が41.1℃となり歴代全国1位を更新したほか、福岡などアメダスの108地点で通年の日最高気温高い方から1位の値を記録した(タイを含む)。月間日照時間は、太平洋高気圧に覆われて晴れた日が多かったことから東日本と西日本日本海側ではかなり多く、東日本日本海側は平年比179%となって1946年の統計開始以来多い方からの第1位を更新した。西日本太平洋側は、上旬の記録的な大雨に加えて、台風第12号が九州南部付近で速度が遅くなった影響で雨の降り続いた所があり、月降水量はかなり多くなった。また、北日本日本海側では上旬を中心に前線の活動が活発となり大雨となった影響で月降水量はかなり多かった。沖縄・奄美は、上旬は台風や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多く、記録的な大雨となった。中旬以降も湿った空気や台風の影響を受けた日もあり、月降水量はかなり多かった。


8月: 東・西日本は、上・下旬を中心に晴れて気温が顕著に上昇した日が多かったため、月平均気温がかなり高かった。特に西日本では日本海側を中心に高気圧に覆われて晴れた日が多く湿った気流の影響を受けにくかったため、西日本日本海側では月降水量がかなり少なく、月間日照時間がかなり多かった。一方、東日本日本海側は月の後半に秋雨前線の活発な活動で数回大雨になったため月降水量がかなり多くなり、31日は記録的な大雨になった所があった。

月の前半は東海地方で日最高気温が40℃を上回る地点もあり、美濃(岐阜県)では40℃以上の日が3日間に及んだほか、7月28日から8月11日まで15日間連続で猛暑日を記録した。月の後半は、南からの湿った気流により大気の状態が非常に不安定になって局地的な大雨の発生する日があった。また、23日は、台風第20号が縦断した西日本を中心に大雨や暴風に見舞われた所があったほか、日本海側ではフェーン現象により気温が顕著に上昇して中条(新潟県)で日最高気温が40.8℃に達するなど、北陸地方で統計史上初めて40℃以上を記録した。

北日本は、秋雨前線の活発な活動で数回大雨になったことなどにより、日本海側では月降水量がかなり多くなり、太平洋側でも多かった。5日と31日は東北地方で、15〜16日は北日本の広い範囲で、それぞれ記録的な大雨になった所があった。また、上旬後半はオホーツク海高気圧からの冷たく湿った気流の影響で、中旬後半は深い気圧の谷の通過後に大陸から東進した冷涼な高気圧に覆われた影響で、ともに顕著な低温になった。

沖縄・奄美は、台風の影響で大雨となった日が中・下旬に数日あったことなどにより、月降水量がかなり多かった。

なお、台風が9個発生してひと月の発生数としては1994年8月以来24年ぶりの多さとなり、特に12〜16日は1951年の統計開始以来初めて5日間連続で台風が発生した。

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