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日本の季節の天候 ------------------ 対象期間:

概況 | 各月の経過

概況

地域平均気温経過図

地域平均気温平年偏差の5日移動平均時系列図


2017年秋の天候の特徴をまとめると、

*気温は、沖縄・奄美でかなり高く、北日本で低かった
日本の南東海上で太平洋高気圧の勢力が強く、沖縄・奄美では南から暖かい空気が流れ込みやすかった。このため、秋の気温がかなり高かった。一方、北日本では寒気の影響を受けやすく、秋の気温が低かった。
*降水量は、全国的に多く、西日本と東日本太平洋側でかなり多かった
活発な秋雨前線と台風第18号、第21号、第22号の影響で、秋の降水量は全国的に多く、西日本と東日本太平洋側でかなり多かった。
*日照時間は、西日本でかなり少なく、沖縄・奄美で少なかった
秋の日照時間は、9月から10月にかけて秋雨前線が停滞しやすかった西日本でかなり少なく、沖縄・奄美で少なかった。

 日本の南東海上で太平洋高気圧の勢力が強く、9月から10月にかけては西日本付近に停滞する秋雨前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込みやすかった。また、9月には台風第18号が、10月には台風第21号、第22号が日本に接近あるいは上陸した。秋雨前線の活動が活発となって広い範囲で大雨となり、特に10月は北日本から西日本にかけて顕著な多雨・寡照となった。
 このため、秋の降水量は全国的に多く、西日本と東日本太平洋側でかなり多かった。また、秋の日照時間は西日本でかなり少なく、沖縄・奄美で少なかった。
 秋の気温は、太平洋高気圧の縁を回って南から暖かい空気が流れ込みやすかった沖縄・奄美でかなり高かった。一方、偏西風の南への蛇行に伴い10月中旬や11月中旬以降を中心に大陸から強い寒気が流れ込んだ北日本では低かった。


平均気温:沖縄・奄美でかなり高かった。一方、北日本で低かった。東・西日本では平年並だった。
降水量:東日本太平洋側と西日本でかなり多く、北日本と東日本日本海側、沖縄・奄美で多かった。
日照時間:西日本でかなり少なく、沖縄・奄美で少なかった。北・東日本では平年並だった。


季節TRS分布図 旬別RS経過図
3か月平均気温平年偏差、3か月降水量平年比、3か月間日照時間平年比の分布図 地域平均旬降水量平年比、旬間日照時間平年比の経過図

各月の経過


9月: 高気圧と低気圧が交互に日本付近を通過して、北日本から西日本では天気は数日の周期で変化したものの、北日本と東日本日本海側では大陸から移動してきた高気圧に覆われやすかったため、月間日照時間はかなり多かった。一方、西日本では、前線や湿った空気の影響を受けやすかったため、月間日照時間は少なかった。また、西日本では、北からの寒気や前線の影響を受けやすく、月平均気温は低かった。北・東日本では、月平均気温は平年並だったが、上旬は北からの寒気の影響で低温となった時期があった。一方、沖縄・奄美では、太平洋高気圧に覆われて暖かい空気に覆われやすかったため、月間日照時間は多く、月平均気温はかなり高かった。沖縄・奄美の月平均気温の平年差は+1.3℃となり、9月として2014年と並び1位タイの高温となった(統計開始は1946年)。

 中旬には台風第18号と前線の影響で、全国的に天気の大きく崩れる時期があった。台風第18号は、13日に非常に強い勢力に発達しながら先島諸島に接近し、宮古島(沖縄県)では13日の日降水量が452.0mmで通年の日降水量として1位の多雨(統計開始は1938年1月)となるなど、記録的な大雨となった所があった。その後、台風第18号は17日に鹿児島県、高知県、兵庫県に上陸し、新潟県沖で温帯低気圧に変わった後も暴風を伴いながら北日本を北上した。このため、北・西日本と沖縄・奄美を中心に大雨となり、河川の氾濫や浸水、土砂災害などの被害が発生した。


10月: 北・東・西日本では、上・下旬は数日の周期で天気が変わり、中旬は秋雨前線や寒気の影響で曇りや雨の日が多かった。一方、沖縄・奄美では、上旬は高気圧に覆われて晴れた日が多く、中・下旬は秋雨前線や台風の影響で曇りや雨の日が多かった。21〜23日は台風第21号と秋雨前線の影響で西・東日本を中心に広い範囲で大雨や暴風となり、河川の氾濫や土砂災害などによる人的被害や高潮による被害の発生した所があった。27〜29日は、台風第22号の影響で沖縄・奄美〜西・東日本の各地で大雨や暴風となった。西日本の月降水量は、太平洋側で平年比334%、日本海側で平年比332%となって、1946年の統計開始以来10月として最も多かった。

 気温は、寒気の影響を受ける日が多かった北日本では低かった。寒暖の変動が大きかった東日本と前半に高い時期のあった西日本は平年並で、暖かい空気が流れ込みやすかった沖縄・奄美ではかなり高かった。那覇では7日に最高気温が33.0℃に達し10月として102年ぶりの高温となったほか、1日から20日間連続で真夏日を記録した。


11月: 日本付近は低気圧と高気圧が交互に通過したが、上旬は東・西日本を中心に移動性高気圧に覆われて晴れた日が多かった。中旬から下旬にかけては北日本付近を低気圧が発達しながらたびたび通過し、低気圧の通過後は北日本を中心に一時的に冬型の気圧配置となって、大陸から寒気が流れ込むことが多かった。特に中旬後半から下旬前半にかけては、偏西風が日本付近で南に蛇行し、真冬並みの強い寒気が流れ込んだ。

 このため、北日本日本海側では曇りや雪または雨の日が多く、日照時間が少なく、降水量・降雪量は多かった。東・西日本では気温が低く、低気圧や寒気の影響を受けた東日本日本海側の降水量は多かった。一方、上旬を中心に移動性高気圧に覆われやすかった東日本と西日本日本海側の日照時間は多く、東日本太平洋側と西日本日本海側の降水量は少なかった。

 沖縄・奄美では、中旬から下旬にかけて前線や南からの暖かく湿った気流の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多かった。このため、日照時間がかなり少なく、降水量は多かった。

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