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エルニーニョ現象は世界の天候にさまざまな影響を及ぼします。ここでは過去のエルニーニョ現象発生時(エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が+0.5℃以上の時)に現れた特徴的な天候を季節別(北半球での春・夏・秋・冬)にまとめました(海面水温は3か月間の中心となる月で比較しています)。
ここでの天候を表す気象要素は、気温と降水量です。長期的な変化傾向(トレンド)が明瞭な気温については、統計を行った1979年3月〜2009年2月の各地の気温データを各季節毎に直線で近似し、その直線と気温データとの隔たりを求め、特徴の記述に使用しています。トレンドが明瞭でない降水量については、トレンドを除いていません。
なお、以下で用いる「高温傾向」「多雨傾向」という表現は、エルニーニョ現象発生時の天候をエルニーニョ現象またはラニーニャ現象が発生していない時期と比較したものであり、通常用いている気温や降水量の「高い」「多い」という階級区分とは必ずしも一致しません。
また、以下の結果は統計的な調査の結果であり、そのすべてがエルニーニョ現象によって引き起こされているとは限りません。
なお、ここでは季節別の天候の特徴を示しますが、各月を中心とした3か月間の平均の特徴についての簡素な図もこのすぐ下のリンクからご覧になれます。
気温は、西シベリア北部、日本からインドシナ半島にかけて、イギリス周辺、南米南部で高温傾向が見られます。東シベリア、インド北部〜アルジェリア東部、カナダ北東部、ポリネシア北部〜ミクロネシアで低温傾向が見られます。
降水量は、中国中部、ヨーロッパ北部で多雨傾向が見られます。東南アジア〜インド南部で少雨傾向が見られます。
1979年3月〜2009年2月におけるエルニーニョ現象発生年とエルニーニョ現象・ラニーニャ現象ともに発生していない年とで比較し、検定の結果、危険率10%未満で有意な差のあった地域をまとめて分布図に示しています。また、灰色は観測データのない領域、薄い灰色は気温もしくは降水量のいずれかの観測データのない領域を表します。
気温は、フィリピン北部〜パキスタン南部、アフリカ中部、南米北部、オーストラリア南西部で高温傾向が見られます。オホーツク海周辺、中国南部周辺、カザフスタン東部〜ロシア北西部、トルコ周辺、カナダ東部周辺、米国南西部で低温傾向が見られます。
降水量は、トルコ周辺、スペイン周辺、米国西部で多雨傾向が見られます。東シベリア〜アラスカ西部、北米東部、南米北部周辺、ブラジル、オーストラリア中部で少雨傾向が見られます。
1979年3月〜2009年2月におけるエルニーニョ現象発生年とエルニーニョ現象・ラニーニャ現象ともに発生していない年とで比較し、検定の結果、危険率10%未満で有意な差のあった地域をまとめて分布図に示しています。また、灰色は観測データのない領域、薄い灰色は気温もしくは降水量のいずれかの観測データのない領域を表します。
気温は、インド南部、ヨーロッパ西部、オーストラリア南部で高温傾向が見られます。中央〜東シベリア南部、南米南部で低温傾向が見られます。
降水量は、フランス周辺で多雨傾向が見られます。華北周辺、ヨーロッパ東部、オーストラリア東部周辺で少雨傾向が見られます。
1979年3月〜2009年2月におけるエルニーニョ現象発生年とエルニーニョ現象・ラニーニャ現象ともに発生していない年とで比較し、検定の結果、危険率10%未満で有意な差のあった地域をまとめて分布図に示しています。また、灰色は観測データのない領域、薄い灰色は気温もしくは降水量のいずれかの観測データのない領域を表します。
気温は、西日本〜インド南部、南アフリカ周辺、北米中部、ブラジル北部、オーストラリア西部で高温傾向が見られます。ロシア西部周辺で低温傾向が見られます。
降水量は、米国北西部、南部周辺で多雨傾向が見られます。東シベリア南部〜アラスカ西部、ベンガル湾周辺で少雨傾向が見られます。
1979年3月〜2009年2月におけるエルニーニョ現象発生年とエルニーニョ現象・ラニーニャ現象ともに発生していない年とで比較し、検定の結果、危険率10%未満で有意な差のあった地域をまとめて分布図に示しています。また、灰色は観測データのない領域、薄い灰色は気温もしくは降水量のいずれかの観測データのない領域を表します。