南極の気象(2017年11月)


1.概 況

11月は弱い低気圧が昭和基地付近を通過することが多く、北からの暖かく湿った空気が入りやすい状態であった。
この為、月を通して雲が多く、月間日照時間の少ない方から11月として8位を記録、また、月を通して気温が高く、月平均気温の高い方から11月として7位を記録し、20日には日最低気温の高い方から11月として8位を記録した。
なお、比較的に晴れた日が多かった上旬は、平年より2.9m/sも旬平均風速が弱く、旬平均気温も平年に比べ0.7℃高かったが、連続してB級ブリザードとなった中旬には、平年より2.3m/sも旬平均風速が強く、旬平均気温は平年に比べ1.5℃も高かった。
下旬は弱い低気圧の通過が多かったため、旬平均気温は平年に比べ2.7℃も高かったが、旬平均風速は平年と比べ0.3m/s弱い程度であった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-5.2℃平均湿度78%
最高気温2.2℃(30*日)平均雲量8.1
最低気温-21.0℃(4日)日照時間228.7h
平均風速6.1m/s全天日射量23.7MJ/㎡
最多風向NE雪日数17日
最大風速27.0m/s(NE 20日)霧日数3日
最大瞬間風速32.2m/s(NE 20日)平均気圧(海面)984.4hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

データは こちら をご参照下さい。
月平均気温の累年値

月平均気温の累年値

データは こちら をご参照下さい。


4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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