南極の気象(2014年4月)


1.概 況

1)上旬
気圧の尾根に入り晴れた日もあったが、低気圧の接近により、曇や雪またはふぶきの日が多かった。
7日から8日及び9日から11日にかけて、発達した低気圧が接近してふぶきとなり、ブリザードとなった。
旬平均気温、旬間日照時間はともに平年並だった。
2)中旬
期間を通じて、低気圧の接近や、昭和基地の北の海上を通過した低気圧の影響により、曇や雪の日が多かった。
旬平均気温は、低かった。旬間日照時間は、少なかった。
3)下旬
期間のはじめと終わりは、昭和基地付近は大陸の高気圧に入って晴れた。
期間の終わりには地上付近に大陸からの寒気が入って、30日の日最高気温は-20.9℃を記録し、
4月における日最高気温の低い方からの第6位の値となった。期間中頃は、続けて低気圧が接近し、曇やふぶきの日が多かった。
27日から29日にかけて低気圧が接近してふぶきとなり、ブリザードとなった。
旬平均気温は、平年並だった。旬間日照時間は、多かった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-10.7℃平均湿度76%
最高気温-4.2℃(3日)平均雲量8.4
最低気温-25.4℃(30日)日照時間46.2h
平均風速9.0m/s全天日射量2.4MJ/㎡
最多風向ENE雪日数24日
最大風速28.3m/s(ENE 25日)霧日数0日
最大瞬間風速35.0m/s(NE 7日)平均気圧(海面)982.6hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

データは こちら をご参照下さい。
月平均気温の累年値

月平均気温の累年値

データは こちら をご参照下さい。


4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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