気象庁の火山の仕事
もくじ
気象庁の火山観測・火山監視
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はれぼるが伝えたい! ワンポイント! |
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Q. 気象庁の火山のお仕事を一言で紹介してよ。 |
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A. 気象庁では、24時間365日休むことなく火山を監視しているんだよ! |
1.火山のリアルタイム監視
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はれぼるとまなぶ! 一問一答! |
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Q. 火山をどうやって監視しているの? |
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A. 火山の近くに設置してある観測機器のデータを使って監視しているんだよ。 |
もう少しだけくわしいお話 |
気象庁のリアルタイムでの火山監視
日本には、111の活火山があります。気象庁では、気象庁本庁(東京)と、札幌・仙台・福岡それぞれの管区気象台で、これらの活火山の活動を監視しています
(鹿児島県内の活火山は、福岡管区気象台と鹿児島地方気象台で共同で監視)。
このうち50の活火山については、24時間体制で監視をしており、常に観測している火山という意味で、「常時観測火山」と呼んでいます。
常時観測火山においては、それぞれの火山やその近くに、色々な観測機器を設置しています。
それらの観測データがリアルタイムで送られ、火山の現場にいなくても、気象庁(気象台)の建物の中で火山を監視することができます。
この火山の監視は、気象庁の観測データだけでなく、大学などの研究機関や、自治体・防災機関などの観測データもリアルタイムでもらって実施しています。
こうして気象庁では、リアルタイムの観測データを使って、火山の活動の活発度合いを評価することで、火山の噴火の前兆をとらえ、噴火警報などの火山の防災情報を適確に発表できるように努めています。
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2.火山の現地での観測
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はれぼるとまなぶ! 一問一答! |
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Q. 実際に火山に登って調べることはあるの? |
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A. あるよ! 気象庁では、実際に活火山に行って、現地で火山の観測をしているんだよ! |
もう少しだけくわしいお話 |
火山の現地での観測(機動観測)
活火山の活動を監視している、気象庁本庁(東京)と札幌・仙台・福岡それぞれの管区気象台には、火山の現地に行って観測をする「火山機動観測班」というチームがあります。
火山は、現地に行かないと分からないことがたくさんあるため、現地で実施する観測(機動観測)は重要です。
例えば、現地に赤外線カメラという温度の広がりの様子が分かる機械を火山の現地に持ちこみ、以前と変わった様子がないか、噴き出ている火山ガスや蒸気が高温になっていないか、地面の熱いところが広がっていないかなどを確認します。
他にも、火山ガスの濃度、蒸気が噴き出ている様子、その噴気の温度、火山活動によってできた湖の水温など、現地に行かないと分からないことも調査しています。
機動観測は、常時観測火山以外の活火山も含めて、計画的に行われます。それ以外にも、火山活動に高まりが見られた場合には、必要に応じて現象をより詳細に把握するために、臨時で機動観測を実施し、観測体制を強化します。
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火山業務に携わる気象庁職員1(気象庁本庁)
~ 気象庁職員に火山業務について聞いてみた ~
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気象庁の火山のお仕事についてたくさん教えてもらったけど、もっと色々知りたいな。 |
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それなら、実際に火山のお仕事をしている人にインタビューしてみよう! |
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……というわけで、2人の火山のお仕事をしている人に来てもらったよ。 |
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注:職務内容などは2024年3月のインタビュー時点のものです。
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Q1. 現在の業務を教えてください。 |
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気象庁では、約半年に一度「火山噴火予知連絡会」を開催し、大学など研究機関の専門家とともに、全国の活火山の活動状況について総合的に検討をしています。私は、この会議の運営を担当しています。 |
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各火山やその近くに設置されている様々な観測機器から送られてくるデータを監視して、火山の活動を常にチェックする仕事をしています。 |
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Q2. 実際に火山を登ることはありますか? 出張の機会はどれくらいありますか? |
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現在の火山噴火予知連絡会の会議運営の仕事で言えば、例えば実際に火山が噴火したときに現地で会議を開いて議論をする必要が出てくる可能性もあります。そういった場合は、その火山の近くにある気象台に出張をすることはあります。 |
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普段は火山活動を監視するために観測データが表示されているモニターを見ていることが多いですが、火山の現場に行かないとわからないこともたくさんあります。そのため、火山業務に携わる職員は、頻繁に調査や観測で火山に登り、その火山の認識を深めます。足で登るだけでなく、関係機関の協力により、ヘリコプターから観測をすることもあります。 |
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観測機器からのデータは、その火山の地形や形状などが頭に入っている状態で見るのが大切です。火山の防災情報を発表する場合でも、その火山の周りの土地勘が重要になってきます。私も以前配属されていた部署では、火山の現場に行く機会がたくさんありました。 |
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Q3. 今まで経験した災害対応について教えてください。 |
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2018年1月に発生した草津白根山(本白根山)での噴火では、噴火発生当時は気象庁本庁で勤務していましたが、噴火発生から数年後に、草津白根山がある群馬県の前橋地方気象台に勤務することになりました。 |
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2014年9月に御嶽山が噴火したちょうどそのとき、私は火山活動を監視している同じ部屋で地震や津波の監視を担当していました。地震と火山の監視の現場は、普段は担当が違っても、緊急事態にはお互いをサポートし合います。一緒に協力しながら、刻一刻と変化する火山活動を監視し、噴火警報をはじめとしたさまざまな情報を発表しました。 |
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災害が発生すると、普段から準備をしていても、後で振り返ったときには必ず反省点が出てくるものです。足りなかった点を、今後の災害対応に活かす必要があります。次に起こる災害は、もしかするともっと規模の大きいものかもしれません。 |
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Q4. あなたの思う火山の魅力を教えてください。 |
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私は、火山が身近にある町で生まれ育ったので、火山の魅力というか身近なもの、そこにあるものという意識が強いです。 |
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実は気象庁に入った当初は、火山には全く詳しくありませんでした。しかし、実際に火山のフィールドに行き、火山ガスの調査をしたときに、火山のダイナミックな活動に直に触れ、これはすごいと感じました。 |
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火山とは共生していくものなので、一緒に生きていくために噴火といったリスクをどうしたら良いか考えること、それこそが火山防災なのかもしれません。 |
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お二人とも、どうもありがとうございました。 |
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色々なお話が聞けてよかったよ。 |
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もしかしたら、このインタビューを聞いていた人の中には、気象庁で働きたいと思った人もいるんじゃないかな? |
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そんな人は、 |
火山業務に携わる気象庁職員2(全国の気象台)
~ 気象台の火山業務の紹介動画 ~
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気象庁本庁以外の、全国の気象台の火山のお仕事も紹介したいなあ。 |
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全国の気象台の、火山のお仕事紹介動画を集めてみたよ。 |
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まずは、東北の活火山を監視している、仙台管区気象台の火山のお仕事を紹介するよ。 |
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次に、ボクのふるさと、鹿児島地方気象台の火山のお仕事をアピールさせてもらうね! |
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最後に、北海道の活火山を監視している、札幌管区気象台の火山のお仕事を大公開するね! |
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3つの気象台の火山のお仕事動画を紹介したよ。 |
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もしかしたら、これらの紹介動画を見た人の中にも、気象庁で働きたいと思った人がいるんじゃないかな? |
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そんな人も、 |