火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第2号 令和5年1月10日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 新燃岳では、GNSS連続観測において、昨年(2022年)11月頃か ら霧島山を挟む基線に伸びがみられています。その中で、本日(10日)か ら火口直下を震源とする火山性地震がやや増加しています。今後の火山活動 に関する情報に留意してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 新燃岳では、GNSS連続観測において、昨年11月頃から、霧島山を挟 む基線において、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる伸 びが認められます。 その中で、火口直下を震源とする火山性地震がやや増加しており、本日1 5時までの24時間で12回発生しました。火山性微動は観測されていませ ん。 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内及び西側斜面割れ付近の噴気の 状況に特段の変化は認められません。 今後の火山活動に関する情報に留意してください。 9日からの火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値で あり、精査の結果、後日変更することがあります。 火山性地震 1月 9日 3回 10日15時まで 12回 2.防災上の警戒事項等 活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近 では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、13日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。