火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報 第14号
令和4年6月4日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 想定火口域から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石
に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 焼岳では、GNSS連続観測で山頂付近の緩やかな膨張を示すと考えられ
る変化が続いているなか、5月23日23時頃から24日22時頃にかけて
山頂付近を震源とする微小な火山性地震が増加しました。その後も、火山性
地震の発生は続いています。
 山頂付近の噴気の状況や、傾斜変動には特段の変化は認められていません
。
 5月28日からの火山性地震の回数(速報値)は以下のとおりです。いず
れも体に感じない程度の微小な火山性地震です。火山性微動は観測されてい
ません。
 
             火山性地震
 5月28日           6回
   29日           5回
   30日           2回
   31日           1回
 6月 1日           0回
    2日           2回
    3日           1回
    4日15時まで      2回

 焼岳では火山活動が高まっており、想定火口域から概ね1kmの範囲に影
響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 想定火口域から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石
に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入ら
ないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
ため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、5日(日)16時頃に発表の予定で
す。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。