火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報 第2号
令和4年5月24日10時10分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 焼岳では、山頂付近の緩やかな膨張が続いているなかで、微小な火山性地
震が増加しており、火山活動が高まっています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 焼岳では、GNSS連続観測で山頂付近の緩やかな膨張を示すと考えられ
る変化が続いているなか、昨日(23日)23時頃から山頂付近を震源とす
る微小な火山性地震が増加しています。昨日からの地震の回数は、23日2
3時から24日10時00分までで41回です。
 これらのことから、想定火口域から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火
が発生する可能性があります。
 山頂付近の噴気の状況や、傾斜変動には特段の変化は認められていません
。
 なお、本日、火山機動観測班による現地調査を実施する予定です。

2.防災上の警戒事項等
 想定火口域から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石
に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入ら
ないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
ため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、24日(火)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。