火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第20号
令和4年3月14日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 剣ヶ峰南西斜面の79-7火口から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて
飛散する大きな噴石に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 御嶽山では、火山性微動が時々観測されています。いずれも山頂付近に設
置した二ノ池北傾斜計で南側(地獄谷側)が隆起する変化がみられました。
火山性地震・微動の活動は、火山性地震が多発した2月23日以前に比べ、
やや高まった状態が続いています。
 御嶽山では、火山活動が高まっており、今後、剣ヶ峰南西斜面の79-7
火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります
。
 過去の事例では、火山性地震が多発し、その後減少した状態で噴火が発生
したことがあります。 
 3月12日からの火山性地震及び火山性微動の回数(速報値)は以下のと
おりです。いずれも体に感じない程度の微小な火山性地震です。

              火山性地震  火山性微動
 3月12日           0回     0回
   13日           1回     0回
   14日15時まで      1回     0回

 噴煙の状況には、特段の変化は認められていません。

2.防災上の警戒事項等
 剣ヶ峰南西斜面の79-7火口から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて
飛散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険
な地域には立ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
ため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、15日(火)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。