火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第22号 令和3年10月18日16時25分 福岡管区気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 阿蘇山では、本日(18日)14時頃から火山性微動の振幅が大きくなっ ています。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 阿蘇山では、本日(18日)14時頃から火山性微動の振幅が次第に大き くなり、15時頃から中岳西山腹観測点南北動の1分間平均振幅が4マイク ロメートル毎秒を超え、変動しながら大きい状態が続いています。 本日、九州地方整備局の協力により実施した上空からの観測では、中岳第 一火口内で規模の小さな土砂噴出を確認しました。また、中岳第一火口から 南東方向を中心に降灰の痕跡が広がっているのを確認しました。 GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千 里を挟む基線において、2020年7月頃からわずかな縮みの傾向がみられ ていましたが、現在は停滞しています。 火山活動が高まっていますので、今後も中岳第一火口から概ね1kmの範 囲に影響を及ぼす噴火の可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、19日(火)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。