火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第13号 令和2年2月7日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 新燃岳では、火山性地震が時々増加しており、火山活動が高まった状態と なっています。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震が、2月1日21時頃から 3日15時頃にかけて多い状態となりました。4日以降は少ない状態で推移 しています。火山性微動は観測されていません。 2月3日からの火口直下を震源とする火山性地震の回数は以下のとおりで す。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります 。 火山性地震 2月 3日 19回 4日 0回 5日 1回 6日 3回 7日15時まで 0回 監視カメラによる噴煙の状況や、傾斜計等による地殻変動のデータに特段 の変化は認められません。 新燃岳では、火山性地震が時々増加しており、火山活動が高まった状態と なっていることから、今後の情報に留意してください。 2.防災上の警戒事項等 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕 流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概 ね2kmの範囲では警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、10日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。