火山性地震・火山性微動に関する用語
分類 | 用語 | 区分 | 説明 |
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火山性地震 | 火山体またはその周辺で発生する地震のこと。マグマの動きや熱水の活動等に関連して発生するものや、噴火に伴うものもある。火山によっては火山活動が活発化すると多く発生する傾向がある。 | ||
備考 |
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爆発地震 | 火山性地震のうち、マグマに溶けていた気体や水が急激に気化・膨張することにより、周囲の岩石を破壊して、溶岩、破片状の固体物質、火山ガス、またはそれらと火山ガスの混合物が、急激に地表に噴出するような噴火に伴って発生する地震のこと。 多くの場合空振を伴う。 |
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波形例 |
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低周波地震 | 低周波成分が卓越し、相対的に高周波成分が乏しい地震のこと。 P波、S波の相が不明瞭なため震源を求められるのは少数である。火山の周辺で発生する低周波地震としては、火口周辺の比較的浅い場所で発生するものと、火山体等の深い部分で発生するものとがある。プレート境界付近でも低周波地震が発生することが知られている。 |
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備考 |
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波形例 |
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高周波地震 | 高周波成分が卓越し、相対的に低周波成分が乏しい地震のこと。 P波、S波の相が比較的明瞭で、震源決定は低周波地震に比べて容易である。火山以外で一般的に起こる地震と同様、応力集中による地殻の破壊によって発生するが、火山活動に直接関係する発生原因として、マグマの貫入に伴う火道周辺での岩石破壊などの例がある。 |
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火山性微動 | 火山体またはその周辺で発生する火山性地震よりも継続時間の長いもの。 震動の始まりと終わりがはっきりしない。 地下のマグマや火山ガス、熱水などの流体の移動や振動が原因と考えられるものや、微小な地震が続けて発生したことによると考えられるものがある。火山活動が活発化した時や火山が噴火した際に多く観測される。 振動には振幅や周波数が比較的一定のものと、変化の大きいものがあり、継続時間も極めて短いものから、常時発生しているもの(連続微動)まである。 |
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備考 |
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波形例 |
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(火山性地震は)多い(状態) | 火山性地震等が最近の活動状況と比較して多いことをあらわす表現。 明確な基準はないが、過去の活動状況から個々の火山で目安を設けている。 地震活動を表現する場合には、「活発」と表現している。 |
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(火山性地震は)やや多い(状態) | 火山性地震等が最近の活動状況と比較してやや多いことをあらわす表現。 明確な基準はないが、過去の活動状況から個々の火山で目安を設けている。 地震活動を表現する場合には、「やや活発」と表現している。 |
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(火山性地震は)やや少ない(状態) | 火山性地震等が最近の活動状況と比較してやや少ないことをあらわす表現。 明確な基準はないが、過去の活動状況から個々の火山で目安を設けている。 地震活動を表現する場合には、「やや低調」と表現している。 |
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(火山性地震は)少ない(状態) | 火山性地震等が最近の活動状況と比較して少ないことをあらわす表現。 明確な基準はないが、過去の活動状況から個々の火山で目安を設けている。 地震活動を表現する場合には、「低調」と表現している。 |
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(地震活動が)活発 | 備考 | 地震活動としての評価を記載する際に使用している。 地震活動が活発かどうかは、回数だけでなく、地震の規模や振幅の大きさや振幅の積算なども考慮して評価している。 |
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(地震活動が)やや活発 | 備考 | 地震活動としての評価を記載する際に使用している。 地震活動がやや活発かどうかは、回数だけでなく、地震の規模や振幅の大きさや振幅の積算なども考慮して評価している。 |
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(地震活動が)やや低調 | 備考 | 地震活動としての評価を記載する際に使用している。 地震活動がやや低調かどうかは、回数だけでなく、地震の規模や振幅の大きさや振幅の積算なども考慮して評価している。 |
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(地震活動が)低調 | 備考 | 地震活動としての評価を記載する際に使用している。 地震活動が低調かどうかは、回数だけでなく、地震の規模や振幅の大きさや振幅の積算なども考慮して評価している。 |