沼沢[ぬまざわ] Numazawa
北緯37°26′40″ 東経139°33′58″ 標高835m (前山)(三角点) |
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![]() 沼沢全景 南側から 2003年10月 気象庁撮影 |
概要
沼沢は、福島県西部、会津盆地の南西山地にあるデイサイト質の小型のカルデラ火山である。 中央には径2km以上の沼沢湖カルデラがあり、その周囲に惣山、前山の溶岩ドーム、火砕流台地が分布する。 沼沢の形成は約11万年前のプリニー式噴火に始まり、数万年間隔でプリニー式噴火とデイサイト溶岩ドームの形成を繰り返している。
噴火活動史
各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載 した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。
- 過去1万年間の噴火活動
約5000年前の噴火で、数km3のデイサイト(一部安山岩)マグマを噴出し、沼沢湖カルデラを形成した。この噴火に伴う火砕流は、広い爆風被災域を持つ流動性の大きなもので、いくつかの地形的障害を乗り越えて20km以上流走し、会津盆地内に達している。
火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の活火山データベース(工藤・星住, 2006)を参考。
- 沼沢 有史以降の火山活動
記録に残る火山活動はない。
「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編,2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付加している。詳しくはこちらを参照のこと。
噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報
- 現在の噴火警報の発表状況
- 過去の噴火警報・予報(沼沢)

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