火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第30号
令和8年10月30日16時00分 福岡管区気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 10月23日から30日15時までの阿蘇山の活動状況をお知らせします
。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 中岳第一火口では、白色の噴煙が最高で火口縁上700mまで上がりまし
た。
 
 火山性微動の振幅は、小さな状態で推移しています。
 
 28日に実施した現地調査では、1日あたりの火山ガス(二酸化硫黄)の
放出量は2700トン(10月27日1500トン)と多い状態でした。
 
 29日に実施した現地調査では、中岳第一火口底に灰色の湯だまりを確認
しました。湯だまり量は、噴煙の影響により不明でした。また、湯だまり内
で、高さ数m程度の小規模な土砂噴出を確認しました。
 
 GNSS連続観測では、2026年5月頃から、草千里を挟む基線及び広
域の基線において、草千里付近の深部にあると考えられるマグマだまりへの
マグマの蓄積を示唆する伸びが認められていましたが、8月頃から停滞して
います。
 
 阿蘇山では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が多い状態で、火山活動に
変化が認められていることから、中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響
を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、11月6日(金)16時頃に発表の
予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。