火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第29号 令和8年10月23日16時00分 福岡管区気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 10月16日から23日15時までの阿蘇山の活動状況をお知らせします 。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 中岳第一火口では、白色の噴煙が最高で火口縁上600mまで上がりまし た。 火山性微動の振幅は、16日10時頃から12時頃にかけてやや大きな状 態となるなど、一時的な増大が時折みられていましたが、17日09時頃か らは小さな状態で推移しています。 16日に実施した現地調査では、1日あたりの火山ガス(二酸化硫黄)の 放出量は3200トン(9月30日1000トン)と急増しましたが、19 日には、1日あたり1200トンと減少しました。 20日に実施した現地調査では、中岳第一火口底に灰色の湯だまりを確認 しました。湯だまり量は、約6割で前回(1日6割)と同程度でした。また 、湯だまり内で、高さ数m程度の小規模な土砂噴出及び噴湯を確認しました 。 GNSS連続観測では、2026年5月頃から、草千里を挟む基線及び広 域の基線において、草千里付近の深部にあると考えられるマグマだまりへの マグマの蓄積を示唆する伸びが認められていましたが、8月頃から停滞して います。 阿蘇山では、火山性微動の振幅が一時的に増大するなど、火山活動に変化 が認められていることから、中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及 ぼす噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、30日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。