火山名 十勝岳 火山の状況に関する解説情報 第32号 令和8年10月16日10時10分 札幌管区気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 十勝岳では、62ー2火口から概ね3kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可 能性は低くなりましたが、今後も概ね1.5kmの範囲に影響を及ぼす噴火 が発生する可能性があります。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 十勝岳では、活発な熱活動がみられる中で山体付近を震源とする振幅の大 きな火山性地震(硫黄沢観測点で最大振幅2マイクロメートル以上)が8月 17日以降増加しましたが、9月13日以降は発生しておらず、規模の小さ なものを含めて地震は少ない状態で経過しており、地震活動に低下傾向が認 められます。 このため、62ー2火口から概ね3kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能 性は低くなったと判断し、本日(16日)10時00分に噴火警戒レベルを 3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げました。 一方、62ー2火口及び振子沢噴気孔群付近の高温化や、火山ガス(二酸 化硫黄)の放出量の増加、山体付近のやや深部の膨張を示す地殻変動など活 発な火山活動は維持しているため、引き続き62ー2火口から概ね1.5k mの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 62ー2火口から概ね1.5kmの範囲では、噴火に伴い弾道を描いて飛 散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体などの指示に従って危険 な地域には立ち入らないでください。 風下側では火山灰や小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがある ため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、23日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。