火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第26号
令和8年10月2日16時00分 福岡管区気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 9月25日から10月2日15時までの阿蘇山の活動状況をお知らせしま
す。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 中岳第一火口では、白色の噴煙が最高で火口縁上800mまで上がりまし
た。

 火山性微動の振幅は、概ね小さな状態で経過しましたが、9月29日22
時頃から30日04時頃にかけて、中岳西山腹観測点南北動成分の1分間平
均振幅が1.5マイクロメートル毎秒程度と、一時的にやや大きな状態にな
りました。

 9月30日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は
1日あたり1000トン(前回(9月14日)1800トン)とやや多い状
態でした。

 昨日(1日)に実施した現地調査では、中岳第一火口底に灰色の湯だまり
を確認しました。湯だまり量は、約6割で前回(8月5日6割)と同程度で
した。
  
 GNSS連続観測では、2026年5月頃から、草千里を挟む基線及び広
域の基線において、草千里付近の深部にあると考えられるマグマだまりへの
マグマの蓄積を示唆する伸びが認められていましたが、8月頃から停滞して
います。
 
 阿蘇山では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が多い状態となるなど、火
山活動は高まった状態であることから、中岳第一火口から概ね1kmの範囲
に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、9日(金)16時頃に発表の予定で
す。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。