火山名 十勝岳 火山の状況に関する解説情報 第27号
令和8年9月28日16時00分 札幌管区気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 十勝岳では、振幅の大きな火山性地震が複数回発生するなど火山活動が活
発化しています。
 噴火が発生する可能性があるため、火口から概ね3kmの範囲では大きな
噴石に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 十勝岳では、熱活動が高まった状態が続く中で、ここ1か月は振幅の大き
な火山性地震が複数回発生するなど火山活動が活発化しています。
 25日に実施した現地調査では、1日あたり1000トン前後の火山ガス
(二酸化硫黄)の放出量が確認されています。
 また、同日、国土交通省北海道開発局の協力により実施した上空からの観
測では、引き続き地表面の温度が高い状態が確認されています。

 前30日間で山体付近のやや深い場所を震源とする振幅の大きな火山性地
震の発生状況は、次のとおりです。

          火山性地震(硫黄沢観測点最大振幅2マイクロメート
ル以上)
  9月12日         2回

 十勝岳では、3月以降、山体付近のやや深部の膨張を示す地殻変動が継続
し、4月以降は火山ガス(二酸化硫黄)放出量の増加が認められており、火
口から概ね3kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性が高まっています。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴い弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。地元自治体などの指示に従って危険な地域には立
ち入らないでください。
 風下側では火山灰や小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがある
ため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、10月2日(金)16時頃に発表の
予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。