火山名 十勝岳 火山の状況に関する解説情報 第23号
令和8年9月14日16時00分 札幌管区気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 十勝岳では、山体付近を震源とする振幅の大きな火山性地震が増加してい
ます。
 噴火が発生する可能性があるため、火口から概ね3kmの範囲では大きな
噴石に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 十勝岳では、8月17日から山体付近を震源とする振幅の大きな火山性地
震(硫黄沢観測点で最大振幅2マイクロメートル以上)が増加しています。
一連の地震で最も大きかったのは9月12日8時20分頃の地震で、最大振
幅は、山麓の硫黄沢観測点で約24マイクロメートルとなっています。
 8月17日以降の振幅の大きな火山性地震の発生状況は、次のとおりです
。
 なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

          火山性地震(硫黄沢観測点最大振幅2マイクロメート
ル以上)
  8月17日         1回
  8月20日         2回
  9月12日         2回
  9月13日         1回

 また、13日夕方以降、62ー2火口付近の浅部を震源とする火山性地震
が増加しています。
 14日15時現在、噴煙・噴気の状況や傾斜変動に特段の変化はありませ
ん。 

 十勝岳では、熱活動が高まった状態が続く中で、ここ1か月は振幅の大き
な火山性地震が複数回発生するなど火山活動が活発化しています。
 また、3月以降、山体付近のやや深部の膨張を示す地殻変動が継続し、4
月以降は火山ガス(二酸化硫黄)放出量の増加が認められており、火口から
概ね3kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性が高まっています。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴い弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。地元自治体などの指示に従って危険な地域には立
ち入らないでください。
 風下側では火山灰や小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがある
ため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、18日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。