火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第21号
令和8年9月1日16時10分 福岡管区気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 中岳第一火口から1kmを超え、概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が
発生する可能性は低くなりましたが、今後も概ね1kmの範囲に影響を及ぼ
す噴火が発生する可能性があります。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 阿蘇山では、8月14日に火山性微動の振幅が増大し、中岳西山腹観測点
南北動成分で1分間平均振幅が4.0マイクロメートル毎秒を超え、大きな
状態となりましたが、18日頃から振幅は低下した状態で推移しています。
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、8月14日に1日あたり2700ト
ンとそれ以前と比べて急増しましたが、17日以降は1000トンから23
00トンと変化はあるものの急激な増減はみられません。
 
 これらのことから、火山活動に低下傾向が認められます。中岳第一火口か
ら1kmを超え、概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は
低くなったと判断し、本日(9月1日)16時00分に噴火警戒レベルを3
(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げました。

 一方、GNSS連続観測では、2026年5月頃から、草千里を挟む基線
及び広域の基線において、草千里付近の深部にあると考えられるマグマだま
りへのマグマの蓄積を示唆する伸びが認められます。また、火山ガス(二酸
化硫黄)の放出量は多い状態となるなど、火山活動は高まった状態であるこ
とから、中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する
可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(金)16時頃に発表の予定で
す。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。