火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第79号
令和8年8月28日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 8月24日から28日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南
岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な
火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 桜島では、噴火活動が続いています。

 島内の傾斜計及び伸縮計では、23日18時頃から山体膨張を示す地殻変
動が観測されましたが、24日夜に収縮を示す変化に転じ、25日朝までに
山体膨張はほぼ解消しました。また、26日夜から再び山体膨張が観測され
ましたが、昨日(27日)昼に収縮を示す変化に転じ、本日(28日)朝ま
でに概ね解消しました。
 
 南岳山頂火口では、25日09時51分に爆発が発生し、噴煙が火口縁上
400mまで上がり雲に入りました。また同火口では、夜間に高感度の監視
カメラで火映を観測しました。
 
 昭和火口では、噴火及び火映は観測されていません。
 
 火山性地震は概ね少ない状態で経過しています。25日に火山性微動が発
生しました。
 
 昨日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あ
たり3400トン(前回4日、4600トン)と非常に多い状態でした。
 
 GNSS連続観測では、桜島島内の一部の基線で2026年5月頃から山
体膨張に伴うとみられるわずかな伸びが認められています。また、姶良カル
デラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線では長期にわたり姶良カルデラの地下深部
の膨張を示す緩やかな伸びがみられています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわ
たり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態
であることから、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情
報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は
速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
               火山性地震   爆発
     8月24日       23回   0回
       25日       62回   1回
       26日       13回   0回
       27日       12回   0回
       28日15時まで  11回   0回

2.防災上の警戒事項等
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るた
め注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため
注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生
する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、31日(月)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。