火山名 雌阿寒岳 火山の状況に関する解説情報 第32号 令和7年12月12日16時00分 札幌管区気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 雌阿寒岳では、火山活動の活発な状態が継続しています。今後もポンマチ ネシリ火口から約500mの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があります。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 ポンマチネシリ96ー1火口の噴煙は引き続き活発な状態で、12月5日 から12月12日までの高さは最大で200mを観測しています。 9月12日の火山性微動発生以降、ポンマチネシリ火口方向が上がる傾斜 変動が観測されています。変動方向は12月上旬から変化が認められていま すが、ポンマチネシリ火口浅部が膨張した状態が継続しています。 ポンマチネシリ火口付近の火山性地震は、引き続き少ないながら12月上 旬からやや増加の傾向がみられています。 2.防災上の警戒事項等 ポンマチネシリ火口から約500mの範囲では、噴火に伴い弾道を描いて 飛散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体などの指示に従って危 険な地域には立ち入らないでください。 風下側では火山灰や小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがある ため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、19日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。