火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第40号 令和7年9月22日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 9月15日から22日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせしま す。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 諏訪之瀬島では、主に島の西側で発生していると推定される火山性地震が 17日20時頃から増加しています。期間中、島内の震度観測点(鹿児島十 島村諏訪之瀬島)で震度5弱を1回、震度4を3回観測するなど、活発な地 震活動がみられています。中長期的には、2024年10月頃から増加傾向 が認められます。火山性微動は時々発生しました。 御岳(おたけ)火口では、噴火活動が続いています。噴火に伴う噴煙は最 高で火口縁上1800mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴 石は火口中心から最大で300mに達しました。期間中、爆発は発生してい ません。17日からの地震活動の活発化後も、噴火活動に特段の変化は認め られません。 夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 GNSS連続観測では、2024年10月以降、島の西側やや深部におけ るマグマの蓄積量の増加を示唆するわずかな変動が認められています。 諏訪之瀬島では長期にわたり噴火活動が継続しており、御岳火口周辺では 、噴火に伴い大きな噴石が弾道を描いて飛散する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口中心から概ね1.5kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛 散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、29日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。