火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第61号
令和7年9月19日11時10分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 新岳及び古岳の火口周辺に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなりました。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 口永良部島では、4月から山体の浅いところで地震活動が活発化し、火山
性地震が多い状態でしたが、7月頃から減少し、少ない状態で経過していま
す。
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり100トンを下回り、少
ない状態で経過しています。
 9月7日から9日にかけて山麓及び山上で実施した現地調査では、新岳及
び古岳の火口内や周辺で地熱域を引き続き確認しましたが、特段の変化は認
められませんでした。
 
 これらのことから、新岳及び古岳の火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生す
る可能性は低くなったと判断し、本日(19日)11時00分に噴火予報を
発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに
留意)に引き下げました。

2.防災上の警戒事項等
 活火山であることから、新岳及び古岳の火口内では、火山灰等が噴出する
可能性があります。また、新岳西側割れ目等の地熱域では、高温の噴気や火
山ガス等に注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 噴火警報の解除に伴い、今回の一連の火山の状況に関する解説情報の発表
はこれで終了します。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。