火山名 雌阿寒岳 火山の状況に関する解説情報 第4号 令和7年9月14日16時00分 札幌管区気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 雌阿寒岳では、火山性地震の増加や傾斜変動を伴う火山性微動の発生、噴 気の増加など、火山活動に変化が認められているため、引き続き今後の情報 に注意してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 雌阿寒岳では、11日15時頃からポンマチネシリ火口付近を震源とする 振幅の小さな火山性地震が増加しています。 なお、火山性微動は、12日14時40分以降発生していません。 火山性地震及び火山性微動の発生状況は次のとおりです。回数は速報値で あり、後日変更することがあります。 火山性地震 火山性微動 9月11日 48回 0回 9月12日 50回 1回 9月13日 19回 0回 9月14日15時まで 20回 0回 雌阿寒岳では、12日16時40分頃からポンマチネシリ96ー1火口の 噴気の量が平常時と比べて増加し、天候不良のなか13日17時頃まで引き 続き噴気の多い状況を確認していますが、それ以降観測できていません。 地殻変動の状況は、12日14時40分頃の火山性微動に伴って観測され た傾斜変動以外に、特段の変化はありません。 11日以降、火山性地震の増加や傾斜変動を伴う火山性微動の発生、噴気 の増加など、火山活動に変化が認められているため、引き続き今後の情報に 注意してください。 2.防災上の警戒事項等 活火山であることから、火口内に影響する程度の噴出現象が突発的に発生 する可能性がありますので、火口内や近傍では火山ガスや火山灰噴出に注意 してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、15日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。