火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第28号 令和7年7月14日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 7月7日から14日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせします 。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 御岳(おたけ)火口では、噴火活動が続いています。期間中に爆発は1回 発生しました。噴火に伴う噴煙は最高で火口縁上2000mまで上がりまし た。弾道を描いて飛散する大きな噴石は観測されませんでした。 夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 火山性微動は時々発生しました。また、島の西側付近を震源とする火山性 地震が、8日から9日かけて一時的に増加し、島内の震度計(鹿児島十島村 諏訪之瀬島)で震度3を観測する地震が6回、震度2を観測する地震が5回 、震度1を観測する地震が15回発生しました。その後は減少し、少ない状 態で経過しています。これらの地震により、ナベタオ観測点の傾斜計(御岳 火口から南西2.2km)では、特段の変化は認められませんでした。 GNSS連続観測では、2024年10月以降、島の西側やや深部におけ るマグマの蓄積量の増加を示唆するわずかな変動が認められています。 諏訪之瀬島では長期にわたり噴火活動が継続しており、御岳火口周辺では 、噴火に伴い大きな噴石が弾道を描いて飛散する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口中心から概ね1.5kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛 散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、21日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。