火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第32号 令和7年6月11日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 口永良部島では、4月上旬から山体の浅いところで地震活動が活発化して います。火山活動がさらに高まった場合は、噴火警戒レベルを2(火口周辺 規制)から3(入山規制)に引き上げる可能性があります。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 口永良部島では、4月上旬から地震活動が活発化しています。火山性地震 は、主に古岳付近の浅いところで発生し、本日(11日)15時までの10 日間で132回発生しています。 また、GNSS連続観測では、2023年6月下旬頃から10月頃にかけ て古岳付近の膨張を示唆する変動が観測されており、現在も膨張した状態が 維持されています。 監視カメラによる観測では、特段の変化は認められていません。 火山活動がさらに高まる可能性がありますので、今後の火山活動に関する 情報に注意してください。 2.防災上の警戒事項等 新岳火口及び古岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描い て飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、西側は新岳火 口から概ね2kmの範囲では、火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、12日(木)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。