火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第23号 令和7年6月9日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 6月2日から9日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせします。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 御岳(おたけ)火口では、4日から7日にかけて連続的な噴火が発生する など、噴火活動が活発となりました。一連の噴火に伴い、噴煙は最高で火口 縁上1300mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石は火口中心か ら最大で300mまで達しました。期間中、爆発は発生していません。 期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、集落(御岳火口から南南西3.5 km)で5日に降灰が確認されました。 火山性微動は主に噴火に伴って発生しました。島の西側で発生していると 推定される火山性地震は少ない状態で経過しています。 GNSS連続観測では、2024年10月以降、島の西側やや深部におけ るマグマの蓄積量の増加を示唆するわずかな変動が認められています。 諏訪之瀬島では長期にわたり噴火活動が継続しており、今後も御岳火口周 辺では、噴火に伴い大きな噴石が弾道を描いて飛散する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口中心から概ね1.5kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛 散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、16日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。