火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第46号 令和7年5月20日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 桜島では、山体が膨張した状態で経過しています。南岳山頂火口及び昭和 火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が 発生するおそれがあります。また、風下側では降灰に注意が必要です。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 桜島では、山体が膨張した状態で経過しています。 南岳山頂火口では、昨日(19日)から本日(20日)15時までに噴火 が51回発生し、うち23回が爆発でした。噴煙は最高で火口縁上2500 mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で5合目(南 岳山頂火口より約1200m)まで達しました。 昭和火口では、噴火は観測されていません。 今後も桜島島内を中心に多量の降灰を伴う噴火が発生する可能性がありま す。降灰や小さな噴石の落下が予想される範囲は、気象庁から発表される降 灰予報を活用してください。 2.防災上の警戒事項等 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るた め注意してください。 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため 注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生 する可能性がありますので留意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、21日(水)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。