火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報 第25号 令和7年4月18日11時10分 気象庁 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 想定火口域から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなり ました。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 焼岳では、火山性地震が2025年3月上旬に増加しましたが、その後少 ない状況が続いています。傾斜計による観測では、3月8日に山頂方向の隆 起を示すわずかな傾斜変動が観測されましたが、その後火山活動によるとみ られる変動は認められません。山頂付近の噴気の状況に特段の変化は認めら れません。 これらのことから、想定火口域から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火 の可能性は低くなったと判断し、本日(18日)11時00分に噴火予報を 発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに 留意)に引き下げました。 GNSS連続観測では、山頂付近での緩やかな膨張を示すと考えられる変 化は継続しており、焼岳周辺では数年おきに震度1以上を観測する地震を含 む活発な地震活動がみられることから、中長期的に焼岳の火山活動は高まっ てきていますので、今後の火山活動の推移に注意が必要です。 2.防災上の警戒事項等 山頂付近を含む想定火口域内では、突発的に火山ガス等が噴出する可能性 があります。登山する際は、火山活動の異変に注意するとともに、ヘルメッ トを着用するなどの安全対策をしてください。また、噴気地帯にはとどまら ないでください。 噴火警報の解除に伴い、今回の一連の火山の状況に関する解説情報の発表 はこれで終了します。 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。