火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報 第17号 令和7年3月21日16時00分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 17日から21日15時までの焼岳の火山活動の状況についてお知らせし ます。引き続き、想定火口域から概ね1kmの範囲では、大きな噴石に警戒 してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 焼岳では、3日から山頂付近を震源とする火山性地震が多い状態で推移し ていましたが、10日以降地震活動の低下がみられます。火山性地震の前1 0日間合計回数は20日までに4回となっています。また、日回数は17日 1回、18日0回、19日0回、20日0回、21日15時までに1回でし た(いずれも速報値)。地震回数は少なくなっていますが、今後も急に増加 する可能性があります。 GNSS連続観測では、山頂付近で緩やかな膨張を示すと考えられる変化 が続いており、中長期的に火山活動が高まってきています。 山頂付近の噴気の状況に特段の変化は認められていません。 焼岳では火山活動が高まっており、想定火口域から概ね1kmの範囲に影 響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 想定火口域から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する 大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域に は立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、24日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。