火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報 第2号 令和7年3月4日09時30分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 焼岳では、山頂付近を震源とする微小な火山性地震が増加したことから、 本日(4日)09時20分に噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げ ました。想定火口域から概ね1kmの範囲では、大きな噴石に警戒してくだ さい。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 焼岳では、昨日(3日)14時頃から山頂付近を震源とする微小な火山性 地震が増加しています。火山性地震の日回数は、1日1回、2日0回、3日 20回、本日(4日)は09時までに20回(いずれも速報値)です。 GNSS連続観測では、山頂付近で緩やかな膨張を示すと考えられる変化 が続いており、中長期的に火山活動が高まってきています。 焼岳では火山活動が高まっており、想定火口域から概ね1kmの範囲に影 響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。 山頂付近の噴気の状況や、傾斜変動には特段の変化は認められていません 。 2.防災上の警戒事項等 想定火口域から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する 大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域に は立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る ため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(火)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。