火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第7号
令和7年2月14日11時10分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 新岳及び古岳の火口周辺に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなりました。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 口永良部島では、主に古岳付近の浅いところを震源とする火山性地震が2
024年12月上旬に増加しましたが、その後減少しています。

 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり100トンを下回り、検
出限界を下回る日も時々みられるなど少ない状態で経過しています。

 これらのことから、新岳及び古岳の火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生す
る可能性は低くなったと判断し、本日(14日)11時00分に噴火予報を
発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに
留意)に引き下げました。

 なお、火山活動は低下していますが、山体の浅いところを震源とする火山
性地震がやや多い状態で経過していますので、今後の火山情報に留意してく
ださい。

2.防災上の警戒事項等
 活火山であることから、新岳及び古岳の火口内では、火山灰等が噴出する
可能性があります。また、新岳西側割れ目等の地熱域では、高温の噴気や火
山ガス等に注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 噴火警報の解除に伴い、今回の一連の火山の状況に関する解説情報の発表
はこれで終了します。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。