火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第11号
令和7年1月22日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 地獄谷火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 御嶽山で昨日(21日)16時06分に火山性微動が発生し、山頂方向が
隆起する地殻変動が発生しました。火山性微動の発生に伴い、山頂付近を震
源とする火山性地震も増加しました。 

 その後、火山性微動は観測されていません。山頂方向が隆起する地殻変動
は、ほぼ収まっています。火山性地震の回数は昨日より減少していますが、
やや多い状態です。火山性地震の日回数(速報値)は、20日8回、21日
296回、22日(15時まで)25回です。

 本日(22日)山麓から実施した現地調査では、特段の変化は認められま
せんでした。
 監視カメラによる観測では、火山性微動の発生後、地獄谷火口内の一部噴
気孔で噴気活動が再開しているのが認められましたが、全体として噴気活動
の状況に大きな変化はありません。

 御嶽山では、火山活動が高まっており、地獄谷火口から概ね1kmの範囲
に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 地獄谷火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石及び火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危
険な地域には立ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
おそれがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、23日(木)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。