火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第16号 令和6年12月12日11時10分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してくださ い。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 新燃岳では、火山活動が高まった状態となっていることから、本日(12 日)11時00分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルをレベル1(活 火山であることに留意)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げました。 新燃岳では、10月下旬頃から火口直下を震源とする火山性地震が増加し ています。 GNSS連続観測では、11月頃から、新燃岳付近の地下の膨張を示すと 考えられる基線のわずかな伸びが認められます。霧島山を挟む長い基線では 、霧島山深部の膨張を示すような変化は認められません。 監視カメラによる観測では、新燃岳火口の噴煙及びその周辺の地熱域の状 況に特段の変化は認められません。 新燃岳では、火山活動が高まっていることから、新燃岳火口から2kmの 範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕 流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概 ね2kmの範囲では警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、12日(木)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。