火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第13 号 令和6年12月9日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震が増加しています。火山活 動がさらに高まった場合は、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意 )から2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があります。今後の情報に注 意してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 新燃岳では、10月下旬頃から火口直下を震源とする火山性地震が増減を 繰り返しています。火山性地震は、本日(9日)15時までの前10日間で 258回とやや多い状態となっており、火山活動が次第に高まってきていま す。 監視カメラによる観測では、新燃岳火口の噴煙及びその周辺の地熱域の状 況に特段の変化は認められません。 新燃岳近傍に設置している傾斜計では、特段の変化は認められません。 新燃岳では、噴煙や地熱域、地殻変動の状況に特段の変化は認められませ んが、火山性地震が増加しており、今後火山活動がさらに高まる可能性があ ります。今後の火山活動に関する情報に注意してください。 なお、本日、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が現地調査を実施して います。調査結果については、改めてお知らせします。 2.防災上の警戒事項等 活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近 では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、10日(火)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。