火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第88号 令和6年11月1日16時00分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 10月28日から11月1日15時までの浅間山の火山活動状況について お知らせします。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴 石や火砕流に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 今期間、火山性地震の日回数は、10月28日49回、29日85回、3 0日72回、31日62回、11月1日15時までに33回(速報値)でし た。また、10月29日に実施した火山ガス(二酸化硫黄)観測では、1日 あたりの放出量は500トン(前回22日700トン)でした。 火山性地震は、4月中旬以降増加した状態が続いています。3月中旬から 認められていた山体の西側での膨張を示すと考えられる傾斜変動は、4月下 旬から鈍化し、5月以降、停滞しています。火山ガス(二酸化硫黄)の放出 量は、2023年3月以前に比べて多い状態が続いています。 引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する 可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な 地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(月)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。