火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第38号 令和6年7月17日16時00分 気象庁 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 焼岳では、山頂付近を震源とする火山性地震が、7月3日以降減少してい ることから、現時点で噴火警戒レベルを引き上げる可能性は低くなっていま す。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 焼岳では、山頂付近を震源とする火山性地震の多い状態が続いていました が、7月3日以降減少しています。7月7日から16日までの10日間の火 山性地震の合計回数は16回となっています。火山性地震の日回数は、7月 14日2回、15日2回、16日3回、本日(17日)は15時までに2回 です(いずれも速報値)。 地震回数が減少していることから、現時点で噴火警戒レベルを引き上げる 可能性は低くなっています。 一方、GNSS連続観測では、長期的に山頂付近の緩やかな膨張を示すと 考えられる変化が続いており、5月末頃からその変化率に増加傾向がみられ ます。 中長期的には火山活動が高まってきている可能性がありますので、今後の 火山活動の推移に引き続き注意してください。 今回の火山活動の状況の変化に伴い発表していた一連の火山の状況に関す る解説情報(臨時)の発表はこれで終了します。 2.防災上の警戒事項等 山頂付近を含む想定火口域内では、突発的に火山ガス等が噴出する可能性 があります。登山する際は、火山活動の異変に注意するとともに、ヘルメッ トを着用するなどの安全対策をしてください。また、噴気地帯にはとどまら ないでください。 今回の火山活動の状況の変化に伴い発表していた一連の火山の状況に関す る解説情報(臨時)の発表はこれで終了します。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。