火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第10号
令和6年6月10日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 焼岳では、山頂付近を震源とする火山性地震の多い状態が続いています。
今後さらに増加した場合、噴火警戒レベル引上げの可能性があります。今後
の情報に注意してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 焼岳では、山頂付近を震源とする火山性地震の多い状態が続いています。
5月31日から6月9日までの10日間の火山性地震の合計回数が75回と
なっています。火山性地震の日回数は、6月7日14回、8日1回、9日6
回、本日(10日)は15時までに10回(速報値)です。
 GNSS連続観測では、長期的に山頂付近の緩やかな膨張を示すと考えら
れる変化が続いています。
 今後、火山性地震がさらに増加した場合、噴火警戒レベル引上げの可能性
があります。今後の火山に関する情報に注意してください。
 なお、明日(11日)から気象庁機動調査班(JMA-MOT)が現地調
査を実施する予定です。

2.防災上の警戒事項等
 山頂付近を含む想定火口域内では、突発的に火山ガス等が噴出する可能性
があります。登山する際は、火山活動の異変に注意するとともに、ヘルメッ
トを着用するなどの安全対策をしてください。また、噴気地帯にはとどまら
ないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、11日(火)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。