火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第25号 令和6年5月24日16時00分 福岡管区気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 5月17日から24日15時までの阿蘇山の活動状況をお知らせします。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 阿蘇山では、火山性微動の振幅は15日に一時的に増大しましたが、17 日以降は小さな状態で経過しています。 17日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日 あたり500トンと少ない状態でした。 中岳第一火口では、白色の噴煙が最高で火口縁上800mまで上がりまし た。夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 火山性微動の振幅に一時的な増大がみられており、火山活動に高まりが認 められます。 中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性 があります。 2.防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、31日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。