火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第18号 令和6年3月1日16時00分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 2月26日から3月1日15時までの浅間山の火山活動状況についてお知 らせします。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石や 火砕流に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 今期間、火山性地震の日回数は、2月26日22回、27日7回、28日 9回、29日9回、3月1日15時までに10回(速報値)でした。また、 2月28日に実施した火山ガス(二酸化硫黄)観測では、1日あたりの放出 量は300トン(前回2月20日、500トン)でした。 火山性地震は、昨年(2023年)7月下旬以降、概ね少ない状態で経過 しており、山体の西側での膨張を示すと考えられる地殻変動も11月頃から 停滞しています。一方、火山ガス(二酸化硫黄)放出量は、1日あたり50 0トン前後で推移しています。 引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する 可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な 地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(月)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。