火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第7号
令和6年1月17日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 1月16日から17日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせしま
す。御岳火口中心から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散
する大きな噴石に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 御岳(おたけ)火口では、噴火活動が続いています。
 噴火に伴う噴煙は最高で火口縁上1000mまで上がりました。弾道を描
いて飛散する大きな噴石は、火口中心から最大で300mに達しました。期
間中、爆発は発生していません。
 夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性微動は、主に噴火に伴って発生しました。島の西側で発生している
と推定される火山性地震は少ない状態で経過しています。
 
 GNSS連続観測では、島の西側深部におけるマグマの蓄積量の増加と推
定される変動は認められません。
 
 諏訪之瀬島では、今後も御岳火口中心から概ね2kmの範囲に影響を及ぼ
す噴火の可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口中心から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、18日(木)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。