火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第1号
令和6年1月1日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 令和5年12月25日から令和6年1月1日15時までの諏訪之瀬島の活
動状況をお知らせします。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 御岳(おたけ)火口では、噴火活動が続いています。
 噴火に伴う噴煙は最高で火口縁上1200mまで上がりました。弾道を描
いて飛散する大きな噴石は、火口中心から最大で300mに達しました。期
間中、爆発は発生しませんでした。
 
 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、集落(御岳火口から南南西3.5
km)で降灰が観測されました。
 
 火山性微動は、主に噴火に伴って発生しました。島の西側で発生している
と推定される火山性地震は少ない状態で経過しています。
 
 GNSS連続観測では、島の西側深部におけるマグマの蓄積量の増加と推
定される変動は認められません。
 
 諏訪之瀬島では長期にわたり噴火活動が継続していることから、御岳火口
中心から概ね1kmの範囲では、噴火に伴い大きな噴石が弾道を描いて飛散
する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口中心から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、8日(月)16時頃に発表の予定で
す。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。